日々のぼやき

No.772

ノートルダム・ド・パリを読んでました。まだ下巻なんだけど、なかなか強烈…

エスメラルダとフェビュスが安宿でセックスしようというときに、嫉妬に狂ったフロロ司教補佐が扉の隙間から怒りに震えながら覗いてるシーンがあるんですけど、あれすごいですね…

二人の会話自体はほんと作中にもあるように愛してる愛してる言い合うような他愛のない語らいで、それだけならごく普通のラブシーンなんですけど、隣で気も狂わんばかりにそれをじっと見てるフロロ司教補佐の描写が生々しく挟まれるので異様な緊張感と不気味な静けさみたいなものがあってすごいな…ってなってました

まだ途中なんですけど、読んでると不思議と「アマデウス」のことを思い出して、なんでかなーって考えたりしました
たぶん、クロード・フロロが黒い外套を着た不吉な影みたいに繰り返しエスメラルダの前に現れる点がモーツァルトのお父さんの黒い仮装姿に似てるっていうのと、そもそもフロロのこの憎しみまじりの強い愛情がサリエリのそれと似てる部分があるからかな?

どっちにもたしかドン・ジュアンが石像に怯えるシーンの話があったので、ひょっとしたら源流はそっちなのかもしれませんね…わたしは本も歌劇も見たことないので詳しくわかりませんが

ディズニーのノートルダムの鐘しかしらなかったので、原作のフィーバスがこんなに女ったらしの薄情者だとは思わなかったですね!
Notre Dameってたしか聖母マリアを指す言葉だったと思いますが、きっとそれも作品になにか意味のあることなんだろ〜な〜と思いつつなんもわからずに読んでます
わたしフランス文学わりと読むけどよく知らんからな!

読み終わったら今度こそレ・ミゼラブルにも挑戦しようかな…?むかしあまりの長さに序盤で投げたんですけどね
神父さんはどうにか通過したけどフォンテーヌでリタイアした、コゼットにすら会えなかったわ…わたしは弱い……

感想