日々のぼやき

No.990

ハーレムでボーイをしてる面堂くんと殿様あたるの初夜の話 #SS
ボーイの面堂くんは借金のカタとしてハーレムに来てるから、本人は頑張って働いて借金を返すつもりでいるんだけど、それはおかゆ作りとか部屋の掃除とかの雑用をする方向性で、女の子相手と同じようにえっちなことされるとは微塵も思ってないといいなと思ってまして
だからあたるがボーイの面堂くんに「今夜おれの部屋に来るように!」って言っても特に大きな反応がなくて(案外度胸あるなコイツ……)って思ってるけど、いざボーイの面堂くんが来てみてその原因がわかるといいな〜って思ってました

「お待たせしました、殿様!」
「おう、来たか……って、何だその格好」
「割烹着ですが」
「だから、何で割烹着でおれの部屋に来たんだおのれは!」
「研ぎ石も持ってきましたよ!」
「はぁ???」
「だってほら……夜研ぎなさるんでしょう?包丁とか…」
「あのなあ、夜伽だ夜伽!!わざわざ寝る前におまえを呼びつけて包丁研ぐアホがどこにいるんだよ!!」
「え〜?でも殿様ならやりそうじゃないですか」
「ど〜ゆ〜意味だきさま!!」
「じゃあ研がないんですか?」
「研がないの!!いいからこっちこい、割烹着も脱いどけ!」
「は〜い」
「当然のようにいつもの服だなおまえ……」
「仕事だと思ったので」
「あのな……、自分がどこで働いとるのかわかっとるか」
「殿様のハーレムです!」
「で、ここは?」
「殿様の寝室ですね!」
「今の時間は」
「夜の九時ぴったりですね〜!」
「その3つと部屋に二人きりってことを合わせたら、何か他に自分がやるべきことがありそうなもんだと思わんか?」
「え〜〜と……えーとえーと……、あっ!?」
「そ〜だ、つまりそういうことだ!」
「なるほど…寝る前のお話が聞きたいということですか!?」
「なっ……、なんっっでそ〜なるんだ!!」
「殿様も案外かわいいところが……」
「違うわっ!!!」
「え〜〜〜?」

ムードも何もないし一向に理解しそうにないボーイの面堂くんに疲れたあたるが「もういいから今日は帰れ」って言って帰らせて、翌朝ボーイの面堂くんが顔合わすなり「殿様!!ぼく、今日はやれます!!」って大声で言い出してお茶噴いてたらいいなと
もちろんよく話を聞くと「寝る前のお話がうまくできるようにハーレムの女の子からいろいろ聞いただけ」っていうことがわかって脱力しておかゆの皿投げつけて終わる
そんな殿様とボーイくんが本当にまともな初夜を迎えられるまで何日かかるのか考えたら楽しそうだなという今日の妄想でした 長いな 閉じる

あた面